フラワーセラピー普及協会 【フラワーツアー】 ~ダバオ(フィリピン)~
開催日:
2018年10月16日(火)~19日(金)
開催場所:
ダバオ(フィリピン)

ランの美しい国『フィリピン』フラワーツアー!

フィリピン第3の都市であるダバオに赴き、ミンダナオ国際大学にて、花の専門技術のレクチャーを実施しました。
現地フィリピン日系人会との懇談を通じ、日本とフィリピンの歴史を学び見識を深めることができました。
ツアー前半にダバオのシンボルにもなっている世界最大のラン「ワリンワリン」が見ごろのオーキッドファームなどを訪れ、世界のお花についても学び、大自然のパワーを吸収しました!
今回のツアーは、私たちの活動を世界に広く知っていただく良い機会となりました。

【開催概要】

■日程:2018年10月16日(火)~19日(金) 3泊4日 (日程が変更になりました)
 ・10月16日:午前出発。夕刻にダバオ着。(途中マニラで乗り継ぎ)
 ・10月17日:懇談会、講習会など
 ・10月18日:オーキッドファーム等観光・視察
 ・10月19日:午前出発。夕刻に帰国予定。(途中マニラで乗り継ぎ)

■費用:170,000円(2名1室) (予定)
    その他、空港諸税が別途必要になります。

 

2018年9月4日に日本に上陸した台風21号の影響により、関西国際空港の甚大な被害を受け、当初予定されていた9月10日出発のツアーは延期しました。

日程延期のため、キャンセル・変更などの追加費用が必要となってしまいましたが、フラワーセラピストの皆様や企業の皆様より、ご寄付・ご協力金を頂戴することができ、現地での活動において、大変助かりました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

ご参加頂いた皆さま、ならびに、ご協力頂きました皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

 

 

1.今回のフラワーツアー計画にあたっての経緯

知人からの勧めで、天野剛子理事長がダバオを視察に訪れた際、それまでに思っていた印象とずいぶんと違い、大変よい街だと感じました。
それもそのはずで、ダバオは、機能的で利便性があり、治安の良さに加えて、美しい自然を併せ持つことから、フィリピン観光省により、フィリピンで最も住みやすい都市として認められているそうです。そして、ミンダナオは、女性向け観光リゾート地を目指しているそうです。

こういった経緯もあり、日本との関係も深いフィリピンで、今まで培ってきたお花の技術を共有できれば、それはとても素晴らしいことだと思い、皆さんにもダバオの街を体感して頂きたく、今回のツアーを計画しました。

ミンダナオ国際大学は、日本フィリピンボランティア協会が設立し、現地フィリピン日系人会が運営しています。日本とフィリピンとの社会問題を研究し、これからの日本とフィリピンの様々な課題に挑戦できる人材を育成しています。
フィリピンで唯一日本語専攻コースがあり、日本語に関する教育はフィリピンでは最も優れた大学です。
今回のツアーでは、このミンダナオ国際大学にお邪魔させていただき、花の専門技術に関するレクチャーを行いました。
普段とは違う環境でのレクチャー体験は、きっと自信にもつながったことと思います。
また、フィリピン日系人会の方との懇談会も実現しました。日本とフィリピンとの長い歴史を学び、見識を広めることができました。

豊かな熱帯雨林に覆われたミンダナオ島には、固有種のランが多く群生しています。
ダバオ郊外にある「オーキッドファーム」で観賞用にたくさん栽培されていて、なかでも、ダバオのシンボルにもなっている「ワリンワリン」というランが有名です。
ダバオでのランの最盛期は、一般的に4月~9月ですが、ワリンワリンは8月~9月ということなので、ちょうど見ごろは過ぎましたが広大で温室で栽培されているものを見ることができました。

ワリンワリンと同じくダバオのシンボルにもなっているフィリピンの国鳥フィリピンイーグル が保護されている「フィリピンイーグルセンター」、ハーブ園やフラワーガーデンやアクティビィティのある「エデンネイチャーパーク」を見学。
ドイツやイギリスで開催されたチョコレートの大会で受賞した世界水準を誇るフィリピン産チョコレート。ダバオ産カカオ65%を使用した「マラゴスチョコレート」の試食。チョコレートの世界最高峰の品評会「インターナショナルチョコレートアワード2018」において多くの賞を受賞。
2016年12月にオープンされたチョコレート博物館などの見学も予定しており、自然を堪能し、たくさんの刺激を受けました。

 

 

2.面談

ミンダナオ国際大学の学長、フィリピン日系人会会長との懇談会が実現しました。

ミンダナオ国際大学で、アントニナ理事長様と面談しました。
自己紹介の時、理事長様から祖父様が、ダバオで戦死なさったと聞き、戦争の恐ろしさを改めて感じました。そのような生い立ちの中でも、日本語を教える学校や日本人会での活動を続けられていることに感動しました。
日本の伝統・文化を大切にしていてくださることにありがたく、とても嬉しい事でした。お花(いけばな)やお茶、まつりなど、今も続けて伝えておられるとの事でした。日本人より日本を大事にしておられるように思いました。

 

 

【天野理事長談】

今後、優秀な生徒で、日本語が出来、あきらめずに帰国しない若者を日本に向けて行かせますとお約束して頂きました。

日本も受け入れがしっかりしており、教育が出来る会社、施設の紹介をbして我々が今後努力しますと話し合いました。

ごちそうも御呼ばれしてすごく親切で丁寧で心行き届くおもてなしを受けて、思いもよらない親しみを込めて下さいり、涙を流してチークキスをしてお別れしました。

帰りのバスの中でも涙が流れました。

 

 

3.講習会

ミンダナオ国際大学にて、播州織の生地を使用してアートフラワーのコサージュ制作を行いました。
兵庫県西脇市の播州織の企業さんからご提供頂いた布を持参し、実施しました。
ミンダナオ国際大学の方々に、大変楽しみにしていただいており、約50名の生徒さんに参加して頂きました。

布花で作るコサージュ。
タカコアートスクール、日本トータルフラワー協会とともに、事前準備を行いました。本来、アートフラワーは、作る花の花びらや葉の型紙を作り型抜きし、染色して、コテで成形して、組み立てる行程で制作します。

ですが今回は、播州織の柄を生かして、制作しましたので、染色は無し。型紙通りに布を切り出す行程だけでも時間がかかるので、事前に切り抜いて材料セットを整えました。当日は花びら8枚をひねったりして形作り、一輪制作。それでも、細かい作業もあり大変だったと思いますが、生徒のみなさんは、とても熱心に取り組んで、楽しんで頂いて、こちらも嬉しい限りでした。

 

 

 

 

4.市内観光・視察・見学

滞在2日目は、市内の視察と観光でした。
豊かな自然と触れ合いながら珍しい種類のランなど、日本では見られない植物を多く見ることができました。
オーキッドファーム、エデンネイチャパークでは、植物の生き生きとしたエネルギーを感じ、動物たちのの元気な姿にずいぶんと元気を頂いた気持ちになりました。
チョコレート博物館では、世界水準のチョコレートを体験しました。

フィリピン日本歴史資料館にも訪れ、戦前に日本人が移住したころからの写真や道具が展示されており、感慨深くフィリピンと日本の古い歴史を学びました。

  

  

 

 

 

 

以下、参加者から寄せられた感想の一部をご紹介。

●講習会

・やりがいあった。
・皆さんがとても前向きでした
・学生さんたちの態度が非常に礼儀正しくて感心しました
・学生さんが熱心で器用に作られていました
・皆様がとても優しく思いやりがあり嬉しく思いました。
・片付けもお手伝いいただいて、皆てきぱきと動けた
・段取り良く出来たと思います

大変歓迎して頂いてとても嬉しかったです。お出迎えの看板も作っていただいて感激しました。
今回、播州織の布を使ったコサージュ制作を実施しました。細かい作業もあり、大変だったと思いますが、熱心に取り組んで頂けて、こちらも勉強させて頂きました。参加者で事前に練習し、準備もしっかりしていたので段取り良く行動できました。

 

●ミンダナオ島視察・観光について

・充実していた
・大自然の空気を感じられてアンチエイジングできた。
・蘭の農園では美しい蘭が沢山見られた
・スケジュール的に詰まっていてしんどかったが充実していて満足。
・もう数カ所(お土産の買える場所)あると良かった。
・似たような観光地ばかりだったので、主旨の違う場所があるともっと良かったと感じました。

フラワーツアーでしたので、お花や自然い関係するところを視察対象として観光して頂きました。
天然の自然が広がるミンダナオ島を満喫して頂けたのではないでしょうか。

●今回のツアーについて

・お食事は、皆さんのお口に合い、おおむね満足できました。
・ホテルもゴージャスな空間で、セキュリティーも万全で、安心して滞在できました。(ホテル:マルコポーロダバオ)
・今回ガイドをしていただいた方が、とても親切で頼りになりました。
・いろいろとお気遣いも頂いて、心温まる気持ちになり、お別れの時が名残惜しかったです。
 (ダバオには、ガイド・通訳の方がいらっしゃらないとのことで、マニラ在住の方に依頼しました。)
・チップ、入場料、食事(飲料除く)、通訳の方の費用など、すべて込みの料金だったので、現地での支払いが少なく楽でした。(もちろんお土産代は必要です)
・個人で手配すると航空券や宿泊代は、今回のツアーよりも安くできるけれど、付加価値のある工程であったと思えば普通以上の価値があると思います。

目的のある団体ツアーのため、自由時間が少なく窮屈に感じられた方もいらっしゃいましたが、せっかくの渡航ですから、もう少し自由時間がほしい思われる方も。

全体の感想

・大変良かった。また行きたい。人の心の温かさがぐっと来た。日本もオリンピックがあるので、私達も心美人にならないといけないと思いました。
・現地滞在は実質2日間ですが、道路事情は予想も出来ないことですし、それらを考えてもまずまず良かったと感じました。
・中身の濃い有意義なツアーでした。
・色々と体験も出来て、人の出会いもあり、社会勉強も出来て楽しかったです。でも、なんだか切なさも感じました。
・マニラ、ダバオの空港など人が多く、人待ちや搭乗口に並ぶのが大変。乗継の待ち時間が少し疲れた。

今回のツアーは、国際文化交流を主な目的としていましたし、団体ツアーであるため、
価値観の違いがあり、多少窮屈なところはあるとしても、全体的には、とても満足できる内容であったと思います。
本来の目的と皆様の安全を考えてのスケジュールでしたので、ご納得頂けた範囲かと思います。

今回のツアーを次回開催に生かして、また有意義な研修・国際文化交流の活動を続けていきたいと思います。

 

 

また、

このたび9月の台風に限らず、近年の自然災害による被害が多く、甚大な被害が各地で起こっています。復旧がまだまだ進んでないという現状もあります。不安な日々をお過ごしの方もおられると思います。そんななか、今回のツアーが実施できたことに、本当に感謝します。今回の経験を、何かの形で役立てられるように、今後の活動に生かしていきたいです。

 

 

尚、今回のフラワーツアーは、有限会社アートスタジオタカコ(タカコアートスクール)の企画運営にて実施されました。

また、ご寄附・協力金を頂戴しました皆様、誠にありがとうございました。

参加者のみなさん、大変お疲れ様でした。